剣道具の豆知識
制作について
このページはお客様が剣道具を修理に出すときの作業の目安になればと、掲載致しました。このページを見て剣道具が作れるというものではありません。あくまでも修理を行う時の手順の参考にしていただきたいと思います。
- 面の制作
- 面金の台輪に藁を巻きます。(下の写真 面金部分の赤い所)
- 面金に顎を取り付けます。
- 面縁革を面金部分に縫い付けます。
- 額の当たる部分(天)、顎の当たる部分(地)を縫い付けます。
- 顔全体が当たる内輪を面金の藁を巻をいた部分に取り付けます。
- 面布団を面金の藁を巻をいた部分に取り付けます。
- 面縁革を面布団の方に返して綴じます。
- 二重顎を取り付けます。
- 最後に面縁革を赤と黒の漆を塗って出来上がりです。
面の各パーツ
- 胸の制作
- 表皮と裏皮を型紙に合わせて飾り穴をあけ胸の形に切ります。
- 刺または曙光部分に芯を張り、ハトメで曙光穴をあけます 。
- 曙光穴にそって糸で模様をつけます 。
- 表皮と裏皮を合わせて飾り糸で飾りを入れていきます。
- 縁を皮で縁取りして出来上がりです。
胸の型紙
- 胴台(本胴)の制作
- 孟宗竹を割り揃え、熱であぶって反りを付けます。
- 竹の側面に弦を通す穴をあけ、琴弦で絞めます。
- 胴の形に揃えたら布を張り、生皮を張ります。
- 裏表に漆を塗り完成です。
- 甲手の制作
- 表皮の形紙に合わせて紺皮を切ります。
- 裏生地の形紙に合わせて新聞紙を切ります。
- 新聞紙に裏生地を張り、新聞紙に合わせてきります。
- 手の内の形紙に合わせて茶皮を切ります。
- 表皮・裏生地・手の内皮・縁皮を合わせて縫います。
- 毛詰めを行います。
- 縁を返して手の内をすくいます。
- 出来上がった甲手頭を布団に縫い付けます。
甲手の型紙
各部分を縫い合わせたところ(表側)
各部分を縫い合わせたところ(裏側)
綿を詰めたところ(表側)
綿を詰めたところ(裏側)
- 垂の制作
- 垂布団に飾りを付け、縁をすくいます。
- 大垂・小垂を揃えて仕付します。
- 帯に仕付けをした垂を縫い付けます。
- 山飾りを入れて出来上がりです。
垂の型紙
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