剣道具の豆知識
甲手修理
ここに紹介する甲手は当社で販売したものではありません。したがって型紙の違いがあり筒部分とケラ部分の結合が上手くいきませんでした(反省)。修理品の甲手の方が小さいので合わせる為には甲とケラも作るか、筒を小さく作るかでしたが、筒を小さくすると使いずらくなるので無理やり縫い合わせました。
修理箇所の説明
- 筒部分とケラの接合部分が無くなっている。
- 手の内の皮が破れている。
- 甲手の表側の皮が破れている、または磨耗して薄くなっている。
- 甲手の内側の裏生地も磨耗などにより破れている。
壊れた甲手(1)
壊れた甲手(2)
筒とケラの接合部分の皮が腐って無くなっている
壊れいるケラの拡大写真
分解をして修理交換をします。
分解された甲手
ケラを新しく作る為に新聞紙に型紙を当てて切抜きの基本となる形を作る
裏生地と表生地の両方に切り抜いた新聞紙を当てて切り抜く
紺皮にも型紙を当てて、筒の張り皮(山市・ハマグリ)を作る
筒に張り皮をする
裏生地とあわせて飾りを入れる
各パーツを縫い合わせる(表)
各パーツを縫い合わせる(裏)
肘と縫い合わせをしたら手の内皮を仕付ける(表)
手の打皮の仕付け
縁皮を付けてまつり縫いをすれば完成
完成するとこの様になります。
修理完成後の写真(1)
修理完成後の写真(2)
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